なぜ警備業界ではExcel帳票が増え続けるのか

警備業務では、営業所や警備員の情報だけでなく、指導教育責任者、顧客、現場、教育計画、教育の実施状況、指導内容、契約関連書面、苦情対応など、管理対象が多岐にわたります。さらに、営業所ごと、現場ごと、担当者ごとに必要な帳票が異なるため、最初は一つのExcelファイルから始めた管理が、次第に複数のファイルやシートへ分かれていきます。

Excelは、項目の追加や帳票の作成をすぐに行える便利なツールです。一方で、運用ルールが明確でないままコピーや加工を繰り返すと、「どのファイルが最新か分からない」「入力内容が重複する」「担当者によって記載方法が違う」といった問題が起こります。人員の異動や現場の増加に合わせて帳票を追加することも、Excelが増え続ける理由の一つです。

帳票が増えることで発生する実務上の負担

ファイルが増えると、必要な情報を探す時間が長くなります。教育計画と教育実施簿、指導計画と指導実施簿の内容を照合する場合にも、複数のファイルを開いて確認しなければなりません。警備員名簿や顧客・現場情報を別々に管理していると、氏名や所属、担当現場などの転記にも手間がかかります。

  • 入力や転記の重複が発生する
  • 更新漏れや記載内容の不一致が起こりやすい
  • 担当者が変わると運用方法が分かりにくい
  • 必要な帳票を印刷するまでに時間がかかる
  • 過去の記録を確認する際にファイルを探しにくい

警備業に関する帳簿や記録には、法令や関係する運用基準の確認が必要なものがあります。警備員名簿や教育・指導に関する記録、苦情に関する書類などを管理する際は、システム導入だけで法令適合を判断せず、最新の法令・通知を確認したうえで、必要に応じて所轄行政機関や専門家へ相談することが重要です。

脱Excelは一度にすべてを変えない

脱Excelを進める際は、すべてのファイルを一度に廃止するのではなく、業務上の負担が大きい帳票から整理するのが現実的です。まず、どの営業所がどの帳票を使っているか、同じ情報を何度入力しているか、誰が確認や印刷を行っているかを洗い出します。そのうえで、教育・指導・警備員情報・苦情対応など、関連性の高い業務をまとめて管理できる仕組みを検討します。

  • 利用中のExcel帳票を一覧化する
  • 重複入力している項目を整理する
  • 更新担当者と確認方法を決める
  • 優先度の高い帳票から移行する
  • 運用開始後に現場の意見を反映する

KYOUSUKEで教育・指導と帳票をまとめて管理

KYOUSUKEは、警備業務で必要となる情報を、営業所、警備員、指導教育責任者、顧客、現場の単位で管理する教育・帳票管理システムです。教育計画や教育セットを整理し、教育実施の記録や研修受講状況を確認できます。教育に関する情報を個別のExcelで管理するのではなく、業務の流れに沿って扱えるため、記録の確認や運用の標準化に役立ちます。

また、指導計画と指導実施を管理できるため、計画と実施内容を別々のファイルで確認する負担を減らせます。契約締結前後書面、警備員名簿、苦情処理簿についても、対象となる情報を整理して管理できます。必要な帳票は帳票印刷によって出力でき、帳票作成や印刷準備にかかる作業の効率化が期待できます。

脱Excelで目指すのは「ファイル削減」だけではない

脱Excelの目的は、単にファイル数を減らすことではありません。情報の入力先を整理し、担当者が変わっても同じ手順で確認できる状態をつくることが重要です。教育実施や指導実施の状況を把握しやすくなれば、確認作業の抜け漏れを減らし、営業所間での運用差を見直すきっかけにもなります。

Excelをすぐに全廃するのではなく、現在の帳票運用を見直しながら、教育計画、実施記録、指導記録、警備員名簿、苦情処理簿などを段階的に整理していくことが、無理のない脱Excelにつながります。KYOUSUKEを活用し、警備業務に必要な情報と帳票を一つの運用にまとめることで、日々の確認・記録・印刷業務を効率化してみてはいかがでしょうか。

参考資料